はてなブログでの数式の書き方
ブラウザでの数式の描画
ブラウザでの数式の描画には、JavaScript等で実装されているMathJaxを使うのが標準です。で記述した数式がMathJaxによりブラウザに適した方法で表示されます。
MathJaxの設定
最新版のMathJaxをCDNからダウンロードし、TeX/LaTeX/MathML記法で、AMSmathとAMSsymbols package込みで、MathMLやHTML-with-CSSで数式を描画し、デフォルトの\\(数式\\)
と\\[数式\\]
に加えて、$数式$
と$$数式$$
で数式を表示できるようにする方法(つまり通常の利用方法)は、次のscript
要素になります。
<script type="text/javascript" src="http://cdn.mathjax.org/mathjax/latest/MathJax.js?config=TeX-AMS-MML_HTMLorMML"></script> <script type="text/x-mathjax-config"> MathJax.Hub.Config({ tex2jax: { inlineMath: [ ['$','$'], ["\\(","\\)"] ], displayMath: [ ['$$','$$'], ["\\[","\\]"] ] } }); </script>
設定の詳細は次を見て下さい。
はてなブログでのMathJaxの使い方
はてなブログでMathJaxを使うには次の方法があります。
- イ)tex記法を使う
- ロ)記事本文でMathJaxを読み込む
- ハ)ヘッダ・フッタ等からMathJaxを読み込む
イ)tex記法を使う
はてな記法のtex記法で、文中に$\Gamma(n) = (n-1)!\quad\forall n\in\mathbb N$の様に記述するには、次のように書きます。
[tex:{\Gamma(n) = (n-1)!\quad\forall n\in\mathbb N}]
tex記法を使うと自動でMathJaxが読み込まれ、HTMLを編集する必要はありません。
MathJaxはデフォルト設定であり$数式$
や$$数式$$
は使えません。
別行立てにする方法は分かりませんでした。
MathJaxに設定を追加する方法も無いと思います。
パソコンでもスマートフォンでも有効です。
ロ)記事本文でMathJaxを読み込む
記事本文にscript
要素を記述してMathJaxを読み込み、設定も行います。
記事のどこに書いても構わないですが、最後に書くと記事本文が先に読み込まれるのでMathJaxが読み込み終わる前に記事が読めて良いと思います。
例えば前出のscript
要素を書きます。
パソコンでもスマートフォンでもMathJaxが読み込まれます。
ハ)ヘッダ・フッタ等からMathJaxを読み込む
パソコンの場合
先ず、はてなブログの[ダッシュボード]の[デザイン]を選択します。
そこでスパナアイコンの[カスタマイズ]タブを選択します。
そこで、[ヘッダ]の[タイトル下]か、[記事]の[記事上]か[記事下]か、[サイドバー]の[HTML]モジュールか、[フッタ]のHTMLに、先ほどのscript
要素を書きます。
[フッタ]のみに書くと、記事が表示後に、MathJaxが読み込まれるので先に記事が読める事になります。
スマートフォンの場合
パソコンの場合同様、先ず、はてなブログの[ダッシュボード]の[デザイン]を選択します。
そこでスマートフォンアイコンの[スマートフォン]タブを選択します。
そこで、[ヘッダ]の[タイトル下]か、[記事]の[スマートフォン用にHTMLを設定する]か、[フッタ]のHTMLに、先ほどのscript
要素を書きます。
もしくは、[記事]の[記事上下のカスタマイズ]で[PCと同じHTMLを表示する]にチェックします。これだけProにアップグレードせず標準で設定できます。
理系ジンでの数式の書き方
パソコン用に、[記事下]と[フッタ]に、前出のscript
要素を書き、スマートフォン用に、[PCと同じHTMLを表示する]にチェックする事にします。
これにより、Proにアップグレードせずに、パソコンとスマートフォン共に、$数式$
等を使えるように追加設定を行ったMathJaxを利用できます。
その他
MathJaxでは¥
ではなく\
(バックスラッシュ)を使います。Macで\
を出力するには、[option]+[¥]
とします。
はてなブログの、キーワード自動リンクにより、"数式"にキーワード(例:TeX)が含まれる場合は、自動的にリンクに置き換えられてしまい、数式とは見なされなくなります。Proにアップグレードしてキーワード自動リンクをOFFにするか、tex記法を使って回避します。